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パイプオルガンと音楽
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音楽館 Listening Room


ここでは、私(大林)が今迄に数多く聴いてきたオルガン音楽の中から特に個人的にこだわりのある録音・演奏、 あるいは現在入手できる録音がなくても注目されるべきと思われる作曲家や演奏家を紹介したいと考えています。 (これは偏見と独断に満ちたものであり、どなたにでもお薦めするものではありません。 このページに関する ご意見・感想・質問は大いに歓迎 します。 → mail@pipeorgan.jp )
サウンドを聴くには RealPlayer が必要です。 リアルオーディオのサイト http://www.jp.real.com/ から ダウンロード できます。

M E N U
19〜
 20
世紀
  • ロマン派爛熟期 名オルガニスト・作曲家
       ルメア、 ホリンズ
  • ロマン派 および シンフォニック な オルガン音楽
       フランス・ロマン派、 イギリス・ロマン派、シンフォニックな音楽
  • 作曲家の年表
    (15〜20世紀)


  • 別格の演奏

  • ビデオ

  • 最近聴いてちょっと面白かったCD (工事中)
  • 18
    世紀
    以前
  • オルガン音楽の黄金時代
       シャイデマン、 ノールト、 ブクステフーデ
  • J. S. バッハ

  • ロマン派爛熟期(19世紀末〜今世紀初頭)の名オルガニスト・作曲家

    Edwin Lemare (1865-1934)


    エドウィン・ルメア は、イギリスに生まれ後にアメリカを中心に世界的に活躍した、 おそらく史上最も多くの聴衆を動員した コンサート・オルガニストです。

    1930年を境に、オルガン演奏に代ってオーケストラの演奏旅行やラジオ・映画が普及するにつれ、 彼の名声は忘れ去られ、オルガンという楽器も大衆の前から姿を消し再び教会の中へ隠れてしまいます。 驚いたことに、最も権威があるとされるニュー・グローヴの音楽辞典にさえルメアの記載はありません。

    この10年間にようやく復活のきざしが見え、オルガニストはルメアが編曲したオーケストラ曲(特にワグナー)をしばしば プログラムに加えるようになりました。

    アルフレッド・ホリンズ は同じくイギリス生まれ、私のお気に入りの盲目のオルガニストです。 英語圏を中心にしばしば演奏旅行を行い、多くの聴衆を魅了しました。 彼の作曲した小品、"Song of Sunshine" は近年英国ではよく演奏されるようです。

    ルメアにせよホリンズにせよ彼らの作曲は、今世紀のクラシック音楽の発展(崩壊?)とは全く無縁です。 彼らは大衆的な演奏家であり、その作品のスタイルは時代遅れではあっても、小品に見られる旋律と和声の美しさ(ホリンズ) やヴィルテュオーゾならではのオルガンの機能に即した技法の駆使(ルメア)があります。

    だから、専業の作曲家がいかに優れたオルガン作品を著しているとしても(まあ今世紀には殆どありませんけど)、 このような演奏家の作品をレパートリーから除くわけにはいかないと思います。 特にオルガンという楽器の場合には。

    Alfred Hollins (1865-1942)


    ロマン派 および "シンフォニック" な オルガン音楽 (1835 - 1935)

    1) フランスの ロマン派オルガン音楽

    ヴィドールのオルガン交響曲 
    ASV:  CD DCA 958
    Widor: Organ Symphonies 5 & 7
     (1991年録音)
    Jane Parker-Smith (organ of St. Eustache, Paris)
    フランスの、サンフォニスト(ロマン派)のオルガン音楽の録音として傑出したもの。 全体的に速めのテンポで、全く淀みのないすばらしく音楽的な演奏。 緩徐楽章は過剰な叙情表出を避けた清楚な表現。
    演奏者のジェイン・パーカースミスは、2000年7月に来日し、白石市キューブ・コンサートホールで リサイタルを行った。


    2) イギリスの ロマン派オルガン音楽

    エルガーのオルガン・ソナタ (ディスコグラフィー) 
    イギリスを代表するロマン派オルガン音楽として、エルガーの「オルガンソナタ」(1895年作曲)の録音 20種類近くを紹介・比較する。

    パーシー・ホイットロック (1903-1946) 

    ウィリアム・ロイド・ウェッバー (1914-1982) 


    3) "シンフォニック" な オルガン音楽

    チャイコフスキー 「くるみ割り人形」より、「花のワルツ」 (6:44)。
    これは、1940年頃、米国フィラデルフィアのシヴィック・センターに設置された 大 コンサートオルガン(モーラー社製作)の ロール式 自動演奏装置に記録された演奏を録音(数年前、筆者渡米時)したもの。演奏者は不明。
    もちろん紙製のロールを使用しているが、わずか百数十個の孔(湿度により紙が伸縮するので、この程度の孔数が限度である)を通過する空気を単純に ON/OFF する情報により、3段手鍵盤およびペダル鍵盤の 全キー および ストップ(ならびに スウェルやクレッシェンド)を駆使してこのような自然で効果的な演奏が再現できるのは、 まさに奇跡的と言って良い。
    今日言うところのデータ圧縮を行っている訳だが、デジタル・コンピュータが生まれる以前にこれを成し遂げた 当時のテクノロジーが、いかに成熟したものであったかを 思い知らされる。


    THE TRANSCRIBER'S ART by Thomas Murray
    Gothic Records: CD 49054

    小品中心の選曲だが、現在入手できる編曲もの(シンフォニックな)のオルガンCDとしては 最も優れた一枚と言える。
    使用楽器は、米国イェール大学ウールズィー・ホールのスティーア/E.M.スキナー作の大オルガン。 北米のシンフォニック・オルガンの中でも最良のものと考えられている。録音も良く、多彩なフルートの音色、 輝かしい、しかも柔らかいブラス(高風圧のトランペット管)の響き、上品な弦のアンサンブル、圧倒的なダイナミクス、などが 余すところなく紹介されている。演奏は非常に音楽的で、何度聴いても飽きない。
    奏者のトーマス・マレーは同大学教授。1999年3月、我々の招きで来日し、白石ホワイトキューブ(宮城県)で リサイタル ならびに 「シンフォニックオルガンの奏法と編曲演奏」についての講演 を行った。
    このCDは東京神田の 富士レコード社 古書センター店 で入手できる。
    (Tel.03-3264-8546; Fax 03-3264-8256. 担当は店長の園田さん. 通信販売可)



    4) オルガンとオーケストラのための音楽

    準備中 ) 19世紀以降に作曲された パイプオルガンとオーケストラのための音楽 に関するデータをできるだけ広く集めて掲載します。

     

    オルガン音楽の黄金時代 (過小評価されている17世紀の作曲家)

    1) シャイデマン (Heinrich Scheidemann. 1596-1663)
    2〜3年前に生誕400年を迎えましたが、日本ではもちろんのこと海外でもあまり話題にならなかったようです。 スヴェーリンクの数多い弟子の中でも、彼は人好きのする温厚な性格であったと言われており、音楽にもそれがよく反映されています。 今日知られている約80曲ほどの鍵盤作品の中から、4つのマグニフィカト と 6曲のプレアンブルム を 1980年に録音した アラール(Regis Allard)による演奏(CD: Arion 68207)が、シャイデマンのみを収めたアルバムとしては現在唯一のものです。 手前味噌になりますが、これは Allard と私との共同プロデュースによるものです。

    2) アントニ・ファン・ノールト (Anthoni van Noordt. 1613または1620-1675)
    1659年に出版された「詩篇曲とファンタジアのタブラチュア・ブック」の唯一の手写本は第二次大戦で散逸。 これには10曲の詩篇曲(大半の曲はペダル付き)と6つのフーガ風ファンタジア(手鍵盤曲)が含まれている。 現代譜は Jan van Biezen が編集したものが、1976年に Monumenta Musica Neerlandica XI として出版されている。
    フランスのクラヴサン奏者でオルガニストでもある、オディル・バユー(Odile Bailleux)が何曲か録音したものが、1978年に 仏 STIL からLPで出た(STIL 2510 S 77)。 彼女の演奏は素晴らしいの一言に尽きる。装飾音をほとんど使わず早めのテンポで、実に見事なフレージングで流暢に音楽が流れる。 特に詩篇曲では、未だ機能和声とはあまり縁のなかった初期のオルガン音楽における豊かな対位法を聴くことができる。 なお、使用されているオルガンはノールトの時代や様式に即したものではないが、 この演奏(あるいはノールトの作品)にはそれを超越した普遍性がある。
    今のところこの録音がCD化される可能性は低いので、 RealAudio により その一部をお聴かせする。

    Psalms 116, verses 1 & 2. (2:30)   Psalms 7, verses 2 & 3. (4:50)

    3) ブクステフーデ (Diderik Buxtehude. 1637-1707)
    上記の二人の作曲家と比較するならばブクステフーデは、より知名度が高いと言えるでしょう。 オルガン曲やカンタータなどの録音もかなり聴くことができるようになりました。 しかしながら、彼の音楽の真髄を聴けるものは今のところ多くはありません。もしそのようなものがあれば 今後ここで紹介してゆくつもりです。

    "家庭音楽のひとこま" (ブクステフーデの肖像画)

    これらの作曲家の年表
    シャイデマン 1596-1663
    ノールト ? -1675
    ブクステフーデ 1637-1707
    J. S. バッハ 1685-1750


    J. S. バッハ

    (仏) Harmonic Records H/CD 8828-29. Kei Koïto
    トリオソナタ (BWV 525-530); コンチェルト (BWV 592-596);
    カノン風変奏曲 (BWV 769)  1989年6月 録音


    スイス在住のオルガニスト 小糸 恵 による、まさに胸のすくようなオルガン演奏だ。 きわめて歯切れの良いアーティキュレーション、強靱なビートを持った現代的な演奏でありながら重厚さを持ち併せている。 個性的な演奏だが恣意的なところは全く感じられない。 使用楽器はグロニゲン(オランダ)、マルティニ教会のシュニットガー・オルガン



    別格のオルガン演奏 

    EMI Classics 7243-5-65913. THE ART OF VIRGIL FOX - Volume 2
    収録曲目: J. S. Bach, "We All Believe in One God"; Anton Rubinstein, "Kamenoi Ostrow" 他。
    これは最近CD化された、1959〜63年の録音。1979年に来日し、NHKホールで3時間近くにわたる オール・バッハ・リサイタルを行ったヴァージル・フォックス。翌年癌で他界しましたが、来日時既に病は相当悪化していたようです。
    このCDを聴いて改めて彼の偉大さを認識しました。彼の演奏が必ずしも音楽的だとは私は思いません。 なぜなら、オルガンという楽器はそれ自体が(特にその発展の究極の姿において)極めて非音楽的な存在だからです。 そのオルガンを彼は、完全に自らの身体の一部として操っています。オルガン(organ=器官・機関)という楽器が目的を 持つものだとしたら、それが(音楽や楽器という概念を超え)完全に具現化された姿をここに見出すことができます。
    難しい話はさておき、先入観なしに一度聴いてみて下さい。 オルガンの真の姿を知り、 そのオルガンが「楽器」となり、途方もないスケールの「音楽」を創造できるということを知るために。 (絶妙のルバートとクレッシェンドに注目!)


    オルガンのビデオ

    London (ポリドール): POLL-1068 (Laser Disc)
    トッカータとフーガカルロ・カーリー・オルガン・コンサート). (76K jpg)  収録曲目 (48K gif).
    自分がLDの解説を書いたから取り上げるわけではないのです。 オルガンのビデオ/LDで商業的に入手できるものはこれが唯一で、しかもコンサート・オルガニストの技巧を十分に見ることができるから。 (メシアンの即興演奏のLD?があるけれども、期待したほどではなかった。)カーリーの演奏はここではライヴ・コンサートのため 若干粗削りですが、CDでは聴けない伸びやかさがあります。同様の内容のCD(輸入盤のみ)は、楽器は同じですがこのライヴより1年前の 録音。聴き比べてみると面白い。(残念ながらこのLDは すでに製造中止になったようです。)




    最近聴いてちょっと面白かったCD  (改装中)



    ● オルガンの 名盤ガイド (CD/LP) 管風琴音盤百選

    延べ100年・10000枚以上のオルガンLP・CDを聴いてきた 選者たちが、パイプオルガンとオルガン音楽の決定的名盤を紹介。(常時工事中です)


    オルガン音楽作曲家の年表

    重要なオルガン音楽を書いたと思われる作曲家をピックアップして地域ごとにまとめ、年表を作成してみた。


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    This page first uploaded 1996-06-07.