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オルガンの種類と分類


    [Q] オルガンにはどのような種類のものがあるのですか?


    [A] このサイトの別の場所でも述べているように、私たちがオルガンというのは パイプオルガンのことです。 従って、ここではパイプを持つオルガンのことだけを考えてみます。

    規模・形・用途 による分類:

    ポルタティフ(1列のフルー管約25本程度を持つ) レガール(1列のレガール管[リード管の一種]40〜50本程度)、 ボジティフ(3列前後のフルー管を持つものが一般的)、 それから、家庭用のチェンバー・オルガン、次ぎに 教会ホールや劇場・映画館用の大型のものということになります。 最大級のものでは数万本のパイプを備え100トン以上の 重さに達するものもあります。 その他ストリート・オルガンのように、もっぱら野外で使用され、 鍵盤を持たず自動演奏の仕掛しか持たないオルガンもあります。

    様式(歴史的、あるいは地理的なスタイル) による分類:

    誤解を与えるといけないので断っておきますが、このような様式上の分類は主観的なものとなりがちです。 敢えて分けるなら、歴史的様式としては、18世紀以前の様式に則った古典的なオルガン、そして 19世紀半ばから20世紀初頭にかけてのロマン派の様式、という2大区分があります。 現在、数の上で圧倒的多数を占めるのは、古典的な要素やロマン派の特徴も 適当に取り入れて製作者が自己流のスタイルとしてまとめたもの、ということになります。 これを現代的、と呼んでもいいのですが、それが一つの普遍的な様式であるのか否かは 後世の人が決めることかもしれません。

    古典的なオルガンはさらには、ルネサンス(以前)、バロック、ロココというように細分化できるかも しれませんが、こういった時代による様式区分より以上に、国や地方によるスタイルの変化が 大きいのが、オルガンという楽器の重要な特徴です。

    オルガンの様式がさまざまに発展したのはおよそ過去500年間のことですが、 面白いことに、地理的なスタイルの分化は時代が下るほど顕著になります。 主な地理的な様式としては、 オランダ〜北ドイツ、中部〜南ドイツ、フランスイベリア半島(スペイン〜ポルトガル)、 イタリア、イギリス、などがあげられます。

    しかし実際にはオルガン製作者自身の個性も強く反映するので、こういった歴史的、あるいは地理的な 様式による分類は、きわめて便宜的なものです。また、オルガンのスタイルなり様式と言う場合、 どのような種類のパイプ(ストップ)を持つかという仕様に反映された様式よりも、最終的には その楽器の音色・響きがどうであるか、という基準で判断せねばなりません。これはオルガンの専門家でも なかなか難しい問題で、ましてや200年、300年前に作られた楽器の音色となると、それが 殆ど原型のままで残っていたとしても(そういった例は皆無に近いですが)、現在の音色が製作当初の 音色に近いかどうかを知る術はないのです。



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First uploaded 1999-12-11.